錆びたり硬くて外れないネジやボルトってありますよね。
普段の生活の中で結構あるこの問題。
ここでは比較的お手軽なネジを外す方法から、絶対に外さなければいけない場合の完全に外す方法を紹介します。
ネジやボルトが外れない多くの原因は錆びですよね。
ネジが錆びて回らないという状態。
そこで、浸透性潤滑剤と呼ばれる缶スプレーの物を使っている人も多いと思います。
それの代表がKURE CRC556です。
ホームセンターなどで数百円で売ってるので安くて効くので私も良く使っています。
ただ、これで外れる程度なら困る事はありません。
全然外れない!という時は更に、スーパー556(千円ほど)という物を使います。
名前どおりで普通の556よりも浸透しやすいので、普通の556で外れないネジやボルトに使います。
でもまだこれで外れる程度なら幸せです。
こりゃもう無理だという時はラスペネ(二千円ほど)を使います。
ここまですれば大体のネジやボルト、ナットは外れます。
日常的に機械メンテなどをしているとこういう事は良くあるので、私は556以外に何種類かの浸透性潤滑剤を用意しています。
基本は安いものから順番に使ってます。
特に556は安いので気にせずたくさん使えます。
逆にラスペネは高いので、ここぞという時に使ってます。
結構使う機会はあるし、1回使ったら終わりってわけではないので一通り揃えておくと何かと便利です。
何を使うにしても、吹き付けてしばらく経ってからがネジが一番回りやすく、時間が経てば経つほど再び回りにくくなります。
浸透性潤滑剤はティッシュに水を1滴落とした時に広がる様子に良く似ていて、吹き付けてからじわじわと浸透していきます。
その為、吹き付けてすぐよりも数秒から数十秒経ってからの方がネジが外れやすくなっています。
逆に時間が経ってしまうと、流しつつある錆びなどがネジの途中でまた固まってしまい、外れにくくなってしまいます。
1度吹き付けて外れない場合は、数十秒おきに何回にも分けて大量に吹き付けると、内部の錆びなどを洗い流すように除去できるので外れやすくなります。
浸透性潤滑剤だけでネジが外れない場合は、バーナーであぶると外れる時もあります。
ホームセンターやアウトドアショップで売っています。
ネジを外す為にわざわざ買うのも勿体無いかも知れませんが、効果はそこそこあります。
キャンプやバーベキューなどをする人であれば買っておいてもいいですね。
何でもそうですが、多くの物は温めると膨張します。
ネジも温めると一度膨張して、その後元に戻るためネジとネジ穴に隙間ができます。
(ゆでたまごをできてすぐ冷やすと皮が向けやすくなるのもこの原理)
この後、軽くハンマーで叩いたり、潤滑剤を使う事でほとんどのネジは外れます。
何をやってもどうしても外れない、でも外さなくてはいけないという時は、ネジそのものに穴を開けて抜き取ります。
ドリルに細い刃をつけて穴を開けるのですが、電動ドリルを持っていないと厳しいです。
手回しの物もありますがよほどの根性がないと挫けます。
硬い物に穴を開ける場合は、まず最初に細いドリルで穴を開けると楽です。
いきなり目的のサイズのドリルでは特に出だしが大変なので、とりあえず細い物であけてから、もう一度目的のサイズであけるほうが随分楽できます。
穴を開け切ったらペンチなどでしっかりはさみ回すように抜き取ります。
完全に取り出すことができればいいのですが、ねじ山に引っ付いたまま取れない事もあります。
外して終わり、という場合はそのままでもいいのですが、もう一度ネジを付けなくてはいけない場合は、新しいネジを無理やりねじ込みます。
上手くいくと残っていたネジの破片を押し出しながら取り付けることが出来ます。
ネジやボルトが外れない時に無理して外そうとするとネジ山やボルト山をつぶしてしまいます。
軽く試して外れない時の判断が、その後の結果につながるような気がします。
私もネジ山をつぶしてしまうことが稀にありますが、そういう時ってめんどくさくてそうなってしまった結果なので、「めんどくさがらずにちゃんとすれば良かった」と後になって思います。
物によっては日本国内で流通していないサイズのネジもあるので、そういうものでやってしまうと、穴を開けてタップを切って別のネジを付けるという、余計にめんどくさいことになります。
浸透性潤滑剤も一度吹き付けただけでは外れないという時も多いので、吹き付けてからハンマーで叩いたりを何回も繰り返してようやく外れることもあるし、焦らずゆっくりすることも大切かもしれません。
また、ネジ山やボルトの角をなめてしまっては余計に外れなくなってしまいます。
どちらもサイズがぴったりあった工具を使うことも大事です。
ドライバーでは先端が滑りにくいタイプの物もあって、個人的には必需品になってます。
やってみよう!
実験室