マウスの修理

パソコン用のマウスは特にゲームやCAD、画像系ソフトをよく使う人は結構短期間で壊れてしまいます。
ただ壊れると言っても、マウスの左クリックがシングルクリックでダブルクリックになったり、そもそも反応しなくなったりというパターンが多いでしょう。
高いマウスであればもちろんですが、安いマウスでも左ボタンを直すだけなら特に電子部品を買ってくることなく5分程度で直せるので是非やってみて下さい。

また、断線については下のマウスの断線修理で少し触れています。

用意するもの
・ はんだゴテ
・ はんだ線
・ ドライバー

どうでもいい話ですが、小学生の頃に電子工作を始めた私は、上のように「用意するもの」に書かれたものに、「はんだごてとはんだ」と書かれていた為、そういうひとつの物があると思っていました。
お店で「はんだごてとはんだ、下さい」と言ったら2つの物を出されて、初めて「半田ごて」と「半田線」なんだと気付きました・・・。
初めてはんだゴテを使う場合は、小手先は非常に高温で一瞬触っただけでやけどしますので十分注意して下さい。

また、分解して修理というと「うまくいくか分からない、失敗して余計に壊しそう」などと思う人もいますが、直さない限り捨てるのが目に見えているので、直ったらラッキーくらいで是非チャレンジしてみて下さい。


マウスの直し方のポイント

普通の2ボタン1ホイールマウスの場合、ホイールの下にもボタンがあり、押すことが出来ます。
ホイールを回す事とは別にホイール自体を下に押して使うボタンなのですが、実際にこれ使ってますか?
ホイールは回しますが、押して使う事は私は全くありません。
そしてこのホイール下のスイッチとクリックで使う左右のスイッチはほとんどの場合同じスイッチが付いています。
つまり、反応の悪くなった左ボタンのスイッチとホイールのスイッチを入れ替えて修理するというわけです。
もちろんホイールの機能はそのままなので元通り直る事になります。
こうして修理する左ボタンは、これまでほとんど使う事のなかったスイッチに変わっているので新品同様です。


マウスを直してみましょう

今回修理するマウスは写真のもので、特別高いわけではないのですが、クリック感や重さも丁度良く捨てるのは勿体無いので修理します。

マウスは背面にひとつやふたつのネジで止まっているのでそれを外し、残りはツメで止まっているので無理のないように引っ張ってカバーを外します。

今回修理するマウス
修理するマウス
修理するマウスのカバーを外したところ
カバーを外したところ
修理するマウスのスイッチを入れ替える
入れ替えるスイッチ

写真が今回修理するマウスとカバーを外したところ。
マウスの中心上にホイールが載っているのが分かるでしょうか。
ここのふたつのスイッチを入れ替えて修理します。

スイッチの裏を見ると、大体3点はんだ付けしてあると思います。
スイッチを軽く引っ張りながらこの3点のはんだを順番に溶かしていきます。
ハンダが溶けるまでの最初だけはじっくり温めます。
あとはひとつのはんだを温め続けて引っ張るのではなく、1秒ずつくらいチョンチョンチョンと少しずつそれぞれを温めます。
1回溶かすたびに1ミリ動くかどうかですが、3〜5回繰り返せば外れます。
こうして2個のスイッチを外すわけですが、外した後どちらが壊れているものか分からないようになると困るので、壊れたものは外したらすぐ遠くに置いてしまう方がいいでしょう。

3箇所ずつハンダを溶かす
修理するマウスのスイッチを外したところ

次に取り付けですが、元のはんだが残っているとスッと入らないのですが、無理に入れなくてもスイッチを当てながら裏のはんだをもう一度溶かせばスッと入ります。
入ったら新しくはんだ付けします。

同じように壊れているスイッチもホイール部分に取り付けます。
なくても良さそうに思えますが、これが無いとホイールが沈んでしまい回しにくくなるので付けておく方が無難です。

あとは元通りカバーをはめてネジ止めすればマウスの修理の完了です。

これで左クリックについてはほぼ新品なので、しばらくは普通に使えます。
このスイッチは電子部品を売っているお店に行けば数百円で買えるので、気軽に買える環境にあれば買ってきて修理してもいいですし、次に左でも右でもスイッチが壊れた時は交換するしかありません。


マウスの断線修理

マウスの線が切れて直したい場合は単純に切れた線を繋ぎ直せば良いだけです。
断線修理のページもどうぞ。
コネクターが壊れて他のUSB端子を移植するような場合、USBマークを上にした状態で左から「赤・白・緑・黒」の順にリードを繋ぎます。
これはUSB2.0以前の本数ですが、高速である必要のないマウスやキーボードは通常USB2.0以下なので、この4本さえ繋げば動作します。
Vcc(赤)、データマイナス(白)、データプラス(緑)、Ground(黒)となっています。
そのため、スマートフォンで使われる「充電専用」というUSBケーブルは両端の赤黒のみが結線されていて、「通信可能」なケーブルは4本とも結線されているわけです。




マウスは安いと500円や1000円などで売っているのでわざわざそれを修理する気にはならないかもしれません。
ただポインタの移動距離やクリック感が変わるので、できれば同じマウスを使い続けたいところです。
また、5千円や1万円などの高額なマウスだとなるべくなら修理をしたいと思います。
ただ自分が電子工作などをしないからという理由でマウスの修理をしてくれるところなどに頼むと、結構な修理費がかかります。
個人的にというのならまだいいのですが、お店だとその人の時給分+お店の利益がかかるので、お店によっては買い替える方が安くなるかもしれません。
上でも書いてますが、壊れて使わなくなったマウスなんて捨てる以外にないので、自分で修理することをおすすめします。

余談ですが私は普段使っているマウスをいくつかまとめ買いしているので、仮に左クリックが壊れていっても、修理しながらだとたぶん死ぬまで使えるくらいの数があります。



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