固くて空かない缶や瓶のフタってありますよね。
実はこれ、なんて事のない理由で開かないだけで、ほとんどの場合は簡単に開きます。
開ける方法はとても簡単。
100円グッズなどの滑り止めシートを使うだけ。
シートを蓋にかぶせ、回せばほとんどの場合は簡単に開きます。
では何故、滑り止めシートを使わないと開かないのか考えてみましょう。
固い蓋を開けようとする時に、手が滑ってしまう為に滑らないように蓋を掴む方に力を入れてしまいます。
つまり、回す方向ではなく掴む方ばかりに力が入ってしまう為、全力で開けようとしてもそれでも滑ってしまうと全ての力が無駄になります。
そのせいでその蓋自体が相当固いと勘違いしてしまうのです。
ペンチやプライヤーで挟める大きさの蓋では、それらを使うことで簡単に開くのですが、それは特にテコの原理によるものよりも、滑らないからだとも言えます。
一般的に蓋が開かない時は温めると開きやすくなると言われてますよね。
これは確かにそうなのですが、実はこれ自体にもコツがあるので、温めたけど開かないと言うのはやり方を間違っているかも知れません。
空気はみなさんご存知の通り、温めると膨張します。
密封された瓶や缶なども、お湯につけて温めると中の空気が膨張します。
これを利用して蓋を開けやすいようにしているわけですが、そもそも何故空気が膨張すると開きやすくなるのでしょうか。
はっきり言ってしまうと、空気が膨張したところで蓋は開きやすくなりません。
中の空気が膨張する事で、蓋も中から押されて上に行こうとします。
その力を借りるのであれば、この時に蓋の横からハンマーなどで叩けば、蓋と溝が引っ付いているところを外す事が出来るかもしれません。
このように空気を膨張させて開ける方法はクルクル回す蓋ではなく、はめるだけの蓋に向いています。
クルクル回す蓋の場合、瓶を温めるのではなく、蓋そのものを温めると開けやすくなります。
これはジャムなどの瓶に限りますが、ジャムが蓋と瓶の溝に入り、固まってしまった場合です。
ボンドのようにそこで固まっているので、いくら頑張って開けようとしてもなかなか開かないのですが、蓋そのものを温める事で蓋自体が膨張し隙間ができたり、固まっているジャムが溶け開きやすくなるのです。
お菓子などの入っている缶は、食べ終わった後小物入れにしたりしますよね。
ただこれも長く使っていると開けにくく、閉めにくくなります。
これは蓋の接触部分の塗装がはがれたり錆びたり、歪んだりする事でそうなります。
開けやすくするもっとも簡単な方法は、接触部分に潤滑油などのオイルを塗る事ですが、これは比較的早く効果が切れてしまいます。
おすすめする方法は、接触部分を紙やすりなどで軽くこする方法です。
はがれた塗装やサビがザラザラになり、滑り止めのようになってしまっているので、これを紙やすりで軽くこするだけで開け閉めがしやすくなります。
蓋の内側と、缶の蓋をはめる部分を紙やすりで2週ほどこすれば十分効果があります。
それでも固い場合はもう少し削ってみて下さい。
ペットボトルの蓋は、すぐできて簡単な方法はハンカチや服などの布をかぶせて回す方法です。
そうすることで少し楽に開けることができます。
他に100円均一ショップで売っている、「ペットボトルの蓋にかぶせるコップ」が付けたまま蓋を回せるので、すごく楽に蓋を開けることができます。
やってみよう!
実験室