車にはファンベルトのようないくつかのベルトがありますが、
これが経年劣化などによっていずれキュルキュルと鳴きます。
状態が悪いとファンベルト自体を新品に変えても鳴いたりするのですが、
その前に!
タイヤの空気圧をチェックして下さい!
ファンベルトの鳴きにタイヤの空気圧なんて全然関係なさそうに思えますが、
エンジンなどはボディに連結されているので、ボディが歪むことでファンベルトをつなぐプーリーの位置にも歪みが出ます。
そして、タイヤの空気圧が極端に低くなると抵抗が増すため、いつもよりボディは歪むことになり、
そのせいでファンベルトが鳴く時があります。
ファンベルトが鳴くようになると、曲がる時、ライトなどの電装を付けた時などにキュルキュルと鳴くようになりますが、
止まっている時は鳴かなくて、曲がる時だけ鳴くという場合は特にタイヤの空気圧をチェックしてみて下さい。(特に前輪)
これだけで直ったらほんとに楽なものです。
もともと車の点検を自分でしたり、少しでも気にかけている人はそうでもないのですが、
特に乗るだけを目的にしている場合や、整備に興味の無い女性などでは、
パンクしてるのかと思うほど空気が減っている人をたまに見かけます。
適正の半分以下になっていることも珍しくないでしょう。
パンクについてもそうですね。
パンクは酷くない物だとあまり気づかないことも多いし、
それで結構空気が減っていると、片側だけ抵抗が増して、バランスが悪くなり、ファンベルトが鳴き出してもおかしくありません。
それでファンベルトの鳴きが止まるかと言えば、極端に空気が減っている場合を除けば直りません。
むしろ極端に空気が減っている場合に一生懸命鳴きの調整をしてもどうなるか分からないので、
先に空気圧をチェックしておこうというわけです。
雨の日などの湿度が高い日にファンベルトが鳴くのは結構普通にあることです。
気になるなら調整すればいいと思いますが、キリがないですね。
こういう場合は大体すぐに鳴きも止まります。
長いことベルトを変えてないというのであれば、先に変えてしまってもいいと思います。
ベルトが劣化した状態で高速道路など走りたくないですからね。
ちなみに、レースなどをしていた人は普通に知っていることなのですが、
車のボディは結構歪みます。
結構歪むと感じたのは前輪部分と座席の前後の中間部分です。
それを防ぐために補強するパーツもあるんですよね。
事故の時の安全確保のためでもあるのですが、
レースをする車の中にパイプがむき出しになってるの見たことありませんか。
あれが補強部品で、エンジンの中にも似たような物を付けたりします。
そういう物を付けてファンベルトの鳴き対策をするわけではないですが、
一般の市販車でそういったものが付いている事はないので、
歪む事でファンベルトが鳴くこともあるという話です。
ファンベルトの鳴き防止スプレーという物が売っています。
ファンベルトが劣化しすぎているなら交換する方が良いのですが、そうでないなら鳴き止めスプレーで一時しのぎができます。
あくまで一時しのぎなので、それで完全に鳴きを止められるわけではないのですが、年に1本使うくらいでもそこそこ効果があります。
ベルトの鳴きといえばやっぱり雨の日が多いのですが、雨や湿度の影響で鳴く場合、WILLSON(ウィルソン)の鳴き止めスプレーがおすすめです。
他メーカーの物は平均的に効果があるのですが、雨の日など鳴きやすい時は、普通に鳴きやすくなります。
それがWILLSONの物は雨の日ほど効果が高くなります。
これは私の経験則でしかないし、車種やベルトの材質によっては違った効果になるかも知れませんが、
スプレーに頼る場合何本も使い続けることになると思うので、試してみても悪くはないと思いますよ。
ちなみにその商品名は「ベルト潤滑スプレー」です。
謎な名前ですが、それには触れないことにしておきます・・・。
やってみよう!
実験室